子どもと詩の架橋 少年詩・童謡・児童詩への誘い 菊永 謙
評論集 A5上製 本文360ページ 定価2000円+税
ISBN:978-4-905036-08-1
子どもと大人が共に感動しつつ結びつき合う少年詩や童謡の魅力について語る待望の評論集。まど・みちお、金子みすず、西条八十、サトウハチローはじめ現代の詩人たちのたくさんの作品を紹介しながら、少年詩やうたのたのしさ、おもしろさ、ふしぎさを味わえる。幼稚園・保育園・小学校・中学校の先生たちにおすすめの一冊
目次
Ⅰ 子どもの心を求めて
子どもの詩の魅力
幼児のことばの採集 ─詩的なるものへの注視─
小さな子どもにも詩や歌を
詩行のなかの子どもたち
子どもの内部光景
言葉の光芒
Ⅱ 少年詩の現在
少年詩の現在と可能性 ─多様な表現性を秘めるジャンルへ─
1 大きな変容と拡大
2 詩誌連動の活性化
3 詩域の多様化
4 事物詩の収穫
5 事物詩の多様化
6 物語詩の可能性
7 民話詩の試み
8 方言詩の周辺
9 視覚詩(ヴィジュアル・ポエトリィ)の試み
10 子ども像の模索
事物詩のおもしろさ
やわらかな眼差し ─山中利子の「犬のたろう」をめぐって─
まど・みちおの魅力 たのしい歌と厳しい詩と
みずみずしい表現の試み
まばゆい記憶の光景
自然と幼い日の輝き
さまざまな試みとその変容
『何をどう書くか』 ─モチーフをいかに活かすか─
Ⅲ 詩人たちの横顔
高良留美子をめぐって ─内なるアフリカについて
やさしい心と鋭い視線と ─田中ナナの魅力─
明るさへの志向 ─高木あきこの詩世界
生命への慈しみを記す詩人 ─谷萩弘人の詩空間
うつむく詩人の横顔 ─吉田定一覚え書
『亡国』の詩人 ─畑島喜久生の詩空間
物語から劇へ ─浜田康敬小論
Ⅳ 童謡をめぐって
童謡の黄金期 ─そして、みすゞたちの誕生
金子みすゞの世界 ─童謡の輝く時代─
童謡・少年詩における名詩
西条八十『少女純情詩集』
『赤とんぼ』におけるサトウハチローの存在意義
童謡・少年詩・子守唄関連資料ガイド ─特色ある数冊から
あとがき
〈初稿発表一覧〉
絵・版画 大井さちこ
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